妖精さんと次男 (他人様のツイッタお題?をパラレルで)
ユーリ:妖精。鳥の雛を拾って居る時に次男と会う。
次男:人間。たまたま森でユーリに行き会う。
その体は夢の様に軽かった。
木の根元から立ち上がった少年は俺に気付くと驚いたように目を見開いた。
手のひらにすくい上げたのは風に吹き飛ばされそうな小さな毛玉……いや、鳥の雛だ。
見上げれば梢の高くに巣と、せわしなく枝を飛び移りながら、鋭く啼く親鳥の姿が見えた。
「巣から落ちたんだね。でも親鳥がそこから見ているよ、人間が触らないほうがいい」
哀れに思って触れたがために、親鳥がその雛を放棄してしまうこともあるのだ。
守るように雛を胸に抱きこんだ少年は、俺の声に一瞬身を硬くしたが、
ぱちぱちと瞬きした後に花が開くように笑った。
「あ、大丈夫だよ! 俺たち知り合いだからね!」
「あ、君……!」
俺が口を挟む暇もなく、不思議な少年はそのままするすると木に登り始めた。
低い枝に足をかけた時点で真っ黒なキラキラした目で俺を見下ろす。
「ありがとう!」
それは何に対する礼なのだろう。まるで重さを感じさせない様子で易々と高みにたどりつき、
少年は抱いていた雛を鳥の巣にそっと戻した。
舞い降りた親鳥は、少年の動きに付き添うように共に巣へと戻り、
怯えもせず威嚇もせず、少年の差し出した指に乗り、ちいさく愛らしくさえずっている。
礼のように。あれは、彼は、一体…。
ぼんやりと見上げる先で、ぐらりと体が揺れた。
枝から足を踏み外した少年が頭から落ちて――
夢中で手を伸ばして腕の中に抱きとめた。
こんなときにもきょとんと開かれた瞳に苛立ちを感じる程に。
そのせいで違和感を忘れたのだ。
その体は夢の様に軽かった。

そんな始まりから、いずれこうなる。
了
ラブいちゃおまけ
「好きなあいてに好きになってもらえたら、それが大人になったってことなんだよ!」
「ユーリ、大人になったらどうなるの?」
「大人になったらね、すごいよ!」
「やった!俺大人になっちゃった!」
「綺麗な羽根だねユーリ」
「ホント?俺嬉しい!コンラッド大好き!」
「俺も好きだよ」
(ぎゅっ)
「…ユーリもっと大人になる?」
「?」
(ひそひそと耳打ち )
耳まで真っ赤になるユーリ
「…なる? 」
にっこり笑う次男の首にしがみついて
「……なる」
以下村田様のお言葉(妖精・ユーリの幼馴染)
「別に両思いにならないと大人にならない訳じゃないよ勿論」
「だってそれじゃ種族として絶滅しちゃうじゃない?」
「彼の場合はたまたまだよ……尤も」
「あの虹色に輝く奇跡みたいな羽根はラブラブだからだろうね」
(正直惚気を聞かされるのはもううんざりなんだけど!)
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妖精さんパラレル。
ラブラブでいちゃいちゃ。
(20110322 / 20110725)